博士課程一問一答

博士課程 Advent Calendar 2014。 研究が~って視点で書いている人が多いので日常生活的視点で書く。

Q0. 筆者プロフィール

ここ参照(執筆時点でD3)

Q1. 博士課程ってなんですか

よくわからない。ちなみに日本だと一般の人にまったく知れ渡ってないけどヨーロッパとかアメリカだと Ph.D. と言うとわかってもらえる率が日本よりは多少高い気がする(気がするだけかも)。

Q2. なんで博士課程に進学するんですか

やりたい分野を仕事としてやっている企業が少ないから(組み込みはあるけど)。 やりたい「分野」でもSEになると実際の仕事はエクセルスクショ取りだったりするので博士課程つらいとか思われがちだけどSEよりはつらくないと信じている。

Q3. 普段どんな生活してんのさ

生活リズムとか乗せても普通すぎて面白くないので、尊敬する友人(博士課程じゃないけど)の普段の生活態度について。

その友人は行きたいイベントとか呼ばれた会をどんなに忙しくても断らない。 もちろんやらなきゃいけないことは必死に頑張って帳尻を合わせる。 なんでこれを尊敬してるかというと、 断らないということはその分頑張らないといけないということだが、それを頑張りきることでその人は遊びも仕事も両立する力がすごい。 「忙しいから・・・」と断るのは簡単でありがちだが、それをするとどんどん保守的になっていき頑張り力が減っていってしまう。

Q4. 在学時の金銭問題に関して一言

海外のそこそこ有名レベルの大学だとPh.D.の学生はTAや奨学金(返さなくていいやつ)で fully funded (それだけで生活できるくらいお金が入ること)が常識らしい。

Q5. 学振について

平均家賃の差で県によって支給額に傾斜つけたほうがいい気もするけど、東京等の都会以外に進学することのinsentiveになってると思って納得している。

Q6. インターンについて

Microsoft Research (MSR)に行ったけど非常に楽しかったです。ぜひいきましょう。海外に友達たくさんできます。

Q7. 楽しいこと3つ

  1. 海外出張やインターンのたびに海外に友達ができて楽しい
  2. 仕事の方向性を全て自分で決められる。高度なエンジニアリングをやるも何かを明らかにする系のtrue researchをやるも全くの自由(それでD取れるかはともかく)
  3. 企業研究所に比べて自由にコラボレーションできて楽しい(企業だとたぶん縛りが厳しい)

Q8. つらいこと3つ

  1. 学生という職業がいわゆる「学生」(1週間の半分くらいは遊んでおり8月と9月はまるまるヒマで親のすねをかじってい生きている)と一般の人には捉えられる
  2. ニュース記事やwikipedia等で論理があいまいだったり文章の構成が分かりにくかったりすると許せなくてイライラしてくる
  3. やはり就職した同期に比べ比較的自由なお金が少ない

Q9. 現時点で後悔していること

D1でも海外インターン行っとけばよかった(MSRはD2で行った)。それくらい海外インターンは有意義だし楽しい。

Q10. 博士課程に向いている人

Q8であげたつらいこと3つ、特に一番上が気にならなくてかつもっと研究したい人。気になる人は研究したくてもがんばって企業研究所に修士で入った方がいい気がする。企業研究所なら(研究方向の自由は博士課程に比べて少ないけど)学生学生となめられることはない。