壁 Advent Calandar 2015の12日目です。 先行研究 [1] で壁と研究は同値であることが示されているので、今日は私がみつけたイケタイトル論文を紹介したいと思います。
本エントリを書くきっかけになった論文です。これほどまでにかっこいいタイトルの論文を見たことがありません。 まさにかっこいいタイトル界に聳え立つ巨大な壁と評してもいいでしょう。
「リターン・バリア」に負けないくらいのイケタイトルです。 ちなみに第一著者の David は私がインタンしていた時のルームメイトなのですが かなりの壁オタクで、ある日壁落下防止マットを家に持ち帰り「明日はこれをもってリアル壁を登りに行くZE」などと言っていました(実話)。
あの鼠です。ちなみに USENIX ATC はシステム系の一流会議なのでフザけた論文ではないです。 といいつつ本文中にピカチュウの語源は一つも書いていないというフザけっぷりです。
10×18というゲームの数学的解析とかをした論文です。書き出しも "When I was in twelfth grade at school" で始まるというかなりのイケっぷりです。
イケタイトルの他に、イケイントロ論文もたまに目にします。具体的にはポエムが引用されていたりなどですね。
世界は巨大な亀に支えられていてその下にさらに大きな亀が・・・というポエムが引用されています。 超えられない壁の向こうにさらにもっと高い壁が存在する壁業界にそっくりですね。
(本文から引用) "What is the tortoise standing on?" "You're very clever, young man, very clever," said the old lady. "But it's turtles all the way down!"
アッこの論文は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(画像は [8] より引用)
"Some seek complex solutions to simple problems; it is better to find simple solutions to complex problems." - Soramichi Akiyama
[1] @azaazarashi, "研究ってボルダリングと同じだったんだ!!!", 壁 Advent Calendar 2015
[2] 湯淺太一他, 「リターン・バリア」, 情報処理学会論文誌プログラミング(PRO), 2000
[3] David Devecsery et al., "Eidetic Systems", In Proc. of OSDI'14
[4] Rohan Gandhi et al., "PIKACHU: How to Rebalance Load in Optimizing MapReduce On Heterogeneous Clusters", In Proc. of USENIX ATC'13
[5] Sebastian Bocker, "Ten Times Eighteen", Journal of Information Processing, Vol. 23, No. 3, 2015
[6] Muli Ben-Yehuda et al., "The Turtles Project: Design and Implementation of Nested Virtualization", In Proc. of OSDI'10
[7] George D. Montanez et al., "Inertial Hidden Markov Models: Modeling Change in Multivariate Time Series", In Proc. of AAAI'15
[8] openclipart, online, available at: https://openclipart.org/